−では、最後の質問です。抽象的なお話なんですけど、なにか、先ほどの子どものころのお話でもいいんですけれども、自分にとって原風景となるようなことがありましたら教えてください。
うーん、原風景。むずかしいな。なんだろうな、私はたまたま父親が障害、特殊教育の仕事をしているので、それで障害のある人たちと、本当に日常で接することがすごく多かったんです。原風景ってあえていえば、すごくちっちゃいころに、うちの父親は視覚障害の人と関わる仕事をしているんだけれども、家にまったく目の見えない人が遊びにきていて、で、なんか、こう、すごーく小さいころの私にとっては、すごい不思議なんだけれども、でも、そこにいる人はすごく当たり前にいるし、すごく普通だしっていう、なんかこう、なんだろうね、小さいころのホントに原風景という言葉に近い小さいころの断片的な記憶では、なんかすごくその1シーンが、いまだにこのへんに残っている。なんだろう?どうってことない、家に目の見えないかずみちゃんっていう女のコが、女のコっていうかおねえさんが家にいて、そういうどうってことのない一瞬なんだけれども、確かにそれはずっと憶えているし、「小さいころから障害のある人たちと接していたんです」って話をすると、フッとなんかそれがよぎるお話だったりするかな。あの、去年とかは面接の機会が多かったんです。こんなんだったんで(笑)。履歴書書く機会も多かったし、どこ入るのも縁故だったりはしたけれども、いちおうちゃんと履歴書をだしたし、ちゃんと面接もして、その面接のたんびに、「なんでこういうことやろうと思ったんですか?なんで高校生からボランティアやってたんですか?」っていわれたんだけれども、そのときに、あらためて気づいたかな。ホントに面接の機会にあらためて気づいたんだけれども、そのときに思いかえして、思いかえして、思いかえしてみると、すごくちっちゃいころの、そのかずみちゃんが家にいた1シーンをかわきりに、フッ、フッ、フッ、フッ、って思い出されてくることが幼稚園だったり小学校だったりして、やっぱりつながっているんだなとは思うよ。そういう思い返す機会をあたえられたからなんだけどね。そういう面接とかね。あえてあたえられると、フッと思い出します。はい。
−はい。どうもありがとうございました。
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